コミュニケーションを求めて

『おはようございます!』
ひと月ほど前から、私がタイムカードを打っていると必ず彼女が話しかけてくるようになった。
顔は見たことがないが、声から察するに20代後半から30歳くらい。
気取った感じがない素直ないい子っぽい。
そんな彼女に「おはよ」と、つっけんどんに返事をして毎朝自分の職場に向かう。

帰りもタイムカードを打っていると、
オドオドしたように『お疲れ様でした』と、また話しかけてくる。
「どういたしまして!」とまた、つっけんどんに返事をして会社を出る。

感じが悪い訳ではないのに、何故か彼女の声がいちいち癇に障るのだ。

今日も「おつかれ!」と無愛想に返事をして会社を出ると、
後ろから歩いてきた同僚に、
『ドルチェさんてタイムレコーダー に話しかるんだ』と笑われた。
(後ろから人が来ていたとは誤算だった)
仕方がないので、同僚に「彼女」への想いをぶちまける。

先月から職場のタイムレコーダーが新しくなり、
今までのピッと鳴るものから"喋るタイムレコーダー"に変わった。
しかし、その声が妙に素人っぽいためにカードリーダーが反応しているのか、誰かが喋っているのか判断しづらいのだ。
誰もタイムレコーダーにコミュニケーションなんて求めていないよね!と同僚に愚痴ると、
『でもいちいち返事してるんだから、ドルチェさんは求めてるんじゃないの?』と笑われた。

アタシが?
タイムレコーダーに?
コミュニケーションを?
求めているだと!?

それじゃまるでアタシが、ただの変なヒトみたいじゃないか!?
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