トロンボーン女子

2ヵ月ほど前に、地元のアマチュア・ウインドオーケストラの演奏を聴く機会がありました。
老若男女の個性的な20名ほどのメンバーによる、約30分のミニコンサート。
迫力ある演奏を生で聴けて、ウキウキしながら聴き入っていると
次の曲が始まる前にMCから『次はトロンボーン女子によるソロ部分がありま~す!』という前フリがあり
ステージのひな壇中央に鎮座したトロンボーン女子は、その言葉におどけてみせました。
福士佳代子に似た笑顔のステキな女子でした。

さて曲の中盤で、
いよいよ先ほどのトロンボーン女子のソロ・・・。


・・・

緊張からか音を外してしまいました。


そのあとも曲は続くのですが、
トロンボーン女子はずっと斜め下45度を見たまま今にも泣きだしそうで
見ているコチラまで涙が出そう。と同情していたが、
次第に"こんな楽しい曲をどうしてそんな悲しい顔で演奏するのか!"とだんだん腹が立ってきました。
せめて家に帰って1人になってから泣け!そう心で呟く私も泣きそう。。。

コンサートが終わって会場を後にする狭い廊下で
先ほどのトロンボーン女子とすれ違いました。
トロンボーン女子は掃けるお客さんの中に知り合いをみつけたのか
『へてて・・間違っちゃった~!!』と明るく笑っていましたが、
その笑顔は演奏前に見せたあの笑顔ではありません。
すれ違う瞬間、何か彼女に言葉をかけてあげたいと思いましたが、
適当な言葉が浮かばず声をかけそびれました。

そして声をかけてあげられなかったことを
この2ヶ月間、ずっと心の中であの時のトロンボーン女子に謝り続けているのです。
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